コンシステンシー試験方法

 日本国内産及び米国産のNa型ベントナイトおよびCa型ベントナイト18点と,高密度ポリエチレン・ジオメンブレンと粒状ベントナイト層から構成されているジオシンセティッククレイライナー(GM/GCLと略記)から機械的に分離採取したベントナイト2点である。GM/GCLベントナイトについては約10 %の水溶性有機高分子系接着剤が付着しているが除去することなくそのまま試料とした。

 

 5.2に液性限界,塑性限界試験を示す。コンシステンシー限界は,JIS A 1205 及び JIS A 1209により液性限界,塑性限界,収縮限界における含水比wL(%), wP(%) , wS(%)を測定した。これらの測定値から定法に従い塑性指数 IP(%を付記しないで表記される)及び塑性指数を-2μm粒径区分含有率(%)で除した比率で表される活性度Aを求めた。

 

各コンシステンシー限界の測定に先行して測定操作の訓練を十分に行い再現性を確認した。特に収縮限界の測定は,含水比を液性限界に調整した試料を室内で静かに自然乾燥させることにより,亀裂のない均一な収縮試料を得るようにし,良好な再現性を達成した。

 

収縮パラメーターとしては,液性限界,塑性限界及び収縮限界における試料のそれぞれの体積VL, VP及び V0を土粒子の体積Vsで除した体積比f(必要によりfに液性限界,塑性限界,収縮限界を意味する下付き文字L, S, 0を付記する),体積比を収縮限界における体積比f0で除した体積比変化f/f0,及び収縮限界以上の含水比における体積の変化量とそれに対応する含水比の変化量との比である収縮比Rを求めた。

図5.2 液性限界,塑性限界試験概要図東山(1974)3),清水(1997)2)らに加筆
図5.2 液性限界,塑性限界試験概要図東山(1974)3),清水(1997)2)らに加筆

What's New

ここには全ページに

共通の項目が表示されます。

 

<利用例>

What's New!

 

<利用例>

お問合わせはこちらから